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機動内親王澪子様の冒険

■女皇の帝国外伝 機動内親王澪子様の冒険(上)(下)

「今のところ澪子には金子の持ち合わせがない。どうか貴女に願う。財政援助という誉れある使命を請負われる事を。いずれ100倍の金利を支払うことを名誉とともに誓う」

《あらすじ》

 女皇の帝国にさかのぼること数日前。大日本帝国内親王那子様の到着を待ち構えていたベネチア市民の前に現れたのは、東洋人であるという事を差し引いても小柄な、一人の少女だった。彼女こそ”内親王”澪子。世界で圧倒的な知名度を誇る内親王那子の類縁に繋がる少女である。

 欧州を訪れた彼女は、謎の”銀盤”を巡る陰謀に巻き込まれる。彼女が頼りにするのは男装の執事、ドジッ子の看護婦、機械いじりの得意な少年、そして自称IQ180の知能と莫大な財力。15歳の少女はこれらを武器にして、赤軍のテロリスト達に立ち向かう。

《感想》

 という訳で、この本は女皇の帝国の前日談となる外伝です。ですが、戦記物である女皇の帝国とは違って、こちらはスパイアクションもの。欧州を股にかける澪子様と仲間達の派手なアクションを楽しめる作品です。ですが、ストーリーの中で本編にも出ている人物や、その影がちらついている辺りは、本編のファンでも楽しめる内容になっています。

 それとこの作者といえば、史実の人物が意表を突いた形で出てくるのが楽しみだったりしますが、今回もバッチリ出て来ます。イタリア人車技師のフェルッチオ、巡業歌劇団「山羊座」の舞姫、エッダ。人工知能の開発を夢見る一般的でない性的嗜好を持つ科学者、アラン。史実を踏まえながら、なかなか良い味を出しています。

 とりあえず、機械いじりの得意な少年、蠣崎潤也が非常に羨ましい目にあっている(内親王どころか、あの大スターの裸まで……ギギギギ)ので「死んでしまえ」と思ったのですが、父親を知ってちょっと同情してしまったので勘弁してやりたいと思います。

 なお、澪子様は那子様よりさらに小柄で、胸もささやかであらせられるそうなので、そういうのが好きな方にもオススメです。

 麻雀が強くて豪運の澪子様。やっぱり将来は初の女性首相でしょうか?

 

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2009.07.21 | | Comments(0) | Trackback(0) | 書籍

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