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『マザーズ・タワー』早川文庫

 『帝国の聖戦』の時代から約100年後、つまり記憶師シリーズの時代から約30年後を舞台にした物語。ただ、帝国の聖戦についてはそこまで強い関連を持っているわけでないので、読んでなくても大丈夫です。

■帝国の聖戦世界の登場人物達(1943~2038年)
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 続きに、ややバレで簡単な感想を書いています。


 SFマガジンに序章が掲載されたとき、「変化球気味のボーイミーツガールもの」という感想を書かれたサイトがありましたが、まさに最後までボーイミーツガールものでした。
 まあ、『男の子』がやや歳を取っているけど気にしない。女性にとって、自分に恋する男性は、何歳でも男の子なのだから。
 ただそれが、医学、財産、電脳、怪力とそれぞれの筋のエキスパート達だから質が悪い。彼らはあらゆる人災天災をモノともせず、たった一人の少女のために文字どおり世界を変えてしまう。脇役の東京都知事もイイ性格でしっかりとストーリーを固めていましたし、他のキャラも私情と立場の間で揺れ動きながら世界の変化に絡んでいました。
 同じ吉田さんのSFでも、8ガールズオデッセイと比べると、こちらの方が最後にハッピーエンドを強く感じさせる分、私は好きです。あと、記憶師シリーズの摩周家(カレー娘+六人が追加されていますが)も多少の出番の救いが感じられたのも嬉しかったり。ところで、胸の成長はどこまで進んだんだろうか……(ぉぃ

 ところで、登場人物のなかの飛鷹昭人の「模造品の米国英語を舌に乗せる貴殿であれ、すぐにこの程度は話せるようになろうぞ。練習さえ怠らねば」という嫌みたっぷりのキングスイングリッシュ、と書かれた台詞と、莫大な金を稼ぎながら執着せずに趣味につぎ込む性格、それと好奇心強さから、ついつい白洲次郎を想像してしまいました。

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2008.07.30 | | Comments(0) | Trackback(0) | 書籍

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